伊砂工芸 伊砂恭伸
1972年生まれ 京都在住 京都の着物加工職人の三代目であり、江戸時代の扇絵師宮崎友禅齋が考案した 「筒描き模様糊置き(つつがきもようのりおき)」という染色技法を継承する。
和柄といえば、龍や虎を思い浮かべる人は多いと思います。 私もそれらの柄は描きますが、柄には歴史やストーリーがあり、日本の四季や昔の人の思いが詰まっています。 そういうことをしっかり柄に込めて描く、また着ていただく人の姿を想像しながら描くということを大切にしたいと思って一点ずつ仕上げてます。
小さなお子様からご年配の方まで楽しんでいただける様に心がけています。また日本古来の和柄の良さを伝えていく活動もしていきたいと思っています。
紹介にもありましたが一つは筒描きの道具を使います。 着物は非常に高価ですから、おばあさんからお母さんに、また娘さんにというように何世代にも渡り着用されてきた物なんです。 ですから何世代にもわたって着れるための知恵がつまっています。 細い線を筆で描くと染料が生地にしっかり染みこまないのですが、筒描きだと非常に強固に定着させることができるんです。 Tシャツだって長く着ていただきたいですから筒描きは非常に大切な技法です。 もちろん太い線や広い面を塗ったりするのは、柔らかさを表現するために筆や刷毛を使います。用途に応じて使い分けです。 例えば今回の<野ざらし紋Tシャツ>の場合、細い線は筒描きで加工します。手に取っていただくと線が少し盛り上がっているのがわかると思います。くっきりとしたラインを出すのは筒描き、おおらかな線は筆で、グラデーションには刷毛と、使い分けています。 手作業でなければできないことでもあるんです。 でも非常に時間がかかる作業には違いありません。 そういった手の入った部分を見つけるのも楽しみの一つでしょう。今後も御洒落本舗さんコラボに期待していて下さいね。 僕の願いは手工芸品の生活圏回帰なんですよね。 職人が作ったものは、一昔前まで身近だったんですよホントに。 皆様にどんどん使ってもらえれば職人冥利につきます。